作曲者:ルイ・モロー・ゴットシャルク(Louis Moreau Gottschalk, 1829–1869)
《ヤンキー・ドゥードゥルによる演奏会用変奏曲》は、アメリカの民謡・愛唱歌として広く知られる「ヤンキー・ドゥードゥル」の旋律をもとに、アメリカ出身のピアニスト・作曲家、「ルイ・モロー・ゴットシャルク」が華やかな技巧を凝らして作曲したピアノ作品です。
「ヤンキー・ドゥードゥル」は、アメリカ独立戦争の時代から親しまれてきた旋律で、のちにアメリカを象徴する愛国的な歌として広く知られるようになりました。ゴットシャルクは、この誰もが耳にしたことのある親しみやすい旋律を素材として、さまざまな変奏を展開しています。
「変奏曲」とは、ひとつの主題(基本となる旋律)をもとに、リズム、音型、テンポ、和声などを変化させながら、次々に異なる音楽へ発展させていく形式です。本作品では、原曲の素朴で軽快な旋律が、華麗な音階やアルペジオ、細かな装飾音などによって次第に高度なピアノ技巧へと姿を変えていきます。
ゴットシャルクは、19世紀の演奏会で活躍した卓越したピアニストでもあり、聴衆を魅了する華やかな演奏効果を作品に取り入れました。そのため本曲も、単なる民謡の編曲ではなく、親しみやすい主題と高度な演奏技巧を組み合わせた「演奏会用変奏曲」として楽しむことができます。
ヤンキー・ドゥードゥル 演奏会用変奏曲
Yankee Doodle With Concert Variations.
Maurice Strakosch
Maurice Strakosch
日本で歌われている「アルプス一万尺」の元歌でもあります。ここでいうアルプスとは、日本アルプスの槍ヶ岳のことで、一万尺は約3030mで槍ヶ岳の標高(3180m)とほぼ同じ高さになります。
歌詞にある「こやり(小槍)」とは槍ヶ岳の山頂付近にある小さな岩場のことで、他にも大槍、孫槍、曽孫槍などと名付けられた岩があります。

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