原曲:「Le Régiment de Sambre et Meuse(サンブル・エ・ミューズ連隊)
作曲者:ジャン・ロベール・プランケット(1848–1903)
作詞:ポール・セザノ(Paul Cézano, 1841–1887)
軍楽行進曲版編曲:ジョゼフ・フランソワ・ラウスキー(1837–1910)
「サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲」は、フランスを代表する軍楽行進曲の一つとして広く知られている作品です。原曲は、フランスの作曲家ロベール・プランケットが1870年に作曲した歌曲「Le Régiment de Sambre et Meuse(サンブル・エ・ミューズ連隊)」で、ポール・セザノが詩をつけました。1870年3月3日にパリで初演されています。
その後、フランス第18連隊の楽長であったジョゼフ・フランソワ・ラウスキーが、この歌曲の親しみやすく力強い旋律をもとに、軍隊の行進に適した作品へと発展させました。ラウスキー版は単なる編曲にとどまらず、大幅に手を加えたもので、現在演奏される「サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲」は、このラウスキーによる軍楽版を指すのが一般的です。
曲名にある「サンブル」と「ミューズ」は、フランスからベルギー、オランダ方面へ流れる河川の名前です。「サンブル・エ・ミューズ連隊」という実在の連隊があったわけではなく、普仏戦争後のフランスにおける愛国的な雰囲気の中で生まれた歌曲が、その後、軍楽行進曲として広く親しまれるようになりました。
冒頭から力強く進むリズムと、金管楽器を中心とした華やかな響きが特徴で、堂々とした旋律には軍隊の威厳と行進の高揚感が感じられます。フランスでは特に有名な分列行進曲として知られ、現在でも吹奏楽や軍楽隊の演奏会、式典などで取り上げられています。
サンブル・エ・ミューズ連隊行進曲
Le Régiment de Sambre-et-Meuse
日本では「フランス分列行進曲」という名称でも知られ、吹奏楽のレパートリーとして定着しています。勇壮で親しみやすい旋律と明快なリズムを持つことから、クラシック音楽の行進曲としてだけでなく、吹奏楽の演奏会でも人気の高い作品です。
また「阪田寛夫」が歌詞を付けた、「だれかが口笛ふいた」という題名で知られています。

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