エグモント序曲(ベートーヴェン)

ピアノ演奏 管弦楽曲・協奏曲・弦楽曲

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作曲者:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770~1827)
原作:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの悲劇『エグモント』
作曲年:1809~1810年
初演:1810年6月15日、ウィーン
作品番号:Op.84(作品84)

「エグモント」序曲 作品84は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが、ドイツの詩人・劇作家ゲーテの悲劇『エグモント』のために1809年から1810年にかけて作曲した劇音楽の序曲です。作品全体は序曲を含む10曲から構成されていますが、現在ではこの序曲が独立した管弦楽曲として特に有名になっています。

『エグモント』は、16世紀のオランダを舞台に、スペインの圧政に抵抗した実在の貴族エグモント伯爵の運命を描いた物語です。自由を求めて立ち上がったエグモントが捕らえられ、処刑されるという悲劇を題材としており、ベートーヴェンはその緊張感と英雄的精神を音楽によって力強く表現しました。

曲は、低音弦による重々しく緊張した序奏で始まります。やがて激しいリズムを持つ主部へ移り、苦悩や圧迫、抵抗する意志が次第に高まっていきます。そして最後には、短調から長調へ転じ、力強く輝かしい音楽によって勝利を示すように終わります。この終結は、悲劇的な運命を乗り越え、自由と勝利へ向かう人間の精神を象徴しています。

「エグモント」序曲は、ベートーヴェンが好んで描いた「苦悩から勝利へ」という音楽的な構想が鮮明に表れた作品の一つです。劇のために書かれた音楽でありながら、序曲だけでも物語の緊張感と英雄的な精神を十分に感じ取ることができ、現在もコンサートで盛んに演奏されています。

エグモント序曲


ピアノ連弾(編曲:Richard Kleinmichel)
ここではピアノ連弾ですが、ぜひともオーケストラ演奏で聞いていただきたい曲です。

参考までに戯曲の内容を簡単に記しておきます。
時代は16世紀のスペイン領ネーデルランド地方。圧政に対抗するエグモント伯爵は逮捕、投獄されてしまいます。恋人クレールヒェンは彼を助けようと民衆に訴えます、しかしエグモントの処刑が決まったと聞いて絶望し自ら命を絶つのです。処刑当日の朝、クレールヒェンの姿をした女神が現れ、彼の勇気ある死がネーデルランドに自由をもたらすことを告げ、エグモントは英雄として処刑台に向かうのでした。

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