歌劇 真珠採り より「ナディールのロマンス」:ビゼー

管弦楽曲・協奏曲・弦楽曲

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作曲者:ジョルジュ・ビゼー(1838~1875)
作曲年:1863年

「ナディールのロマンス」は、フランスの作曲家「ジョルジュ・ビゼー」が1863年に作曲した歌劇『真珠採り(Les Pêcheurs de perles)』の第1幕で歌われるテノールのアリア(独唱曲)です。原題は「Je crois entendre encore」で、「今もなお聞こえるようだ」「耳に残る君の歌声」などの意味に訳されます。

歌劇『真珠採り』は、古代のセイロン島(現在のスリランカ)を舞台にした3幕のオペラです。真珠採りの仲間であるナディールとズルガは、かつて同じ女性レイラを愛していました。しかし、友情を守るために彼女を愛することを互いに諦めようと誓います。ところが、二人の前に美しい巫女となったレイラが現れたことで、封印していた恋心が再びよみがえります。

「ナディールのロマンス」は、そんなナディールが、かつて愛したレイラの歌声や姿を思い出しながら、抑えきれない恋心を歌う場面です。遠い記憶の中にある愛する人の声を思い浮かべるような、静かで甘美な旋律が大きな魅力となっています。

ビゼーといえば、後の歌劇『カルメン』が特に有名ですが、「ナディールのロマンス」には、若きビゼーが持っていた美しい旋律を生み出す才能がすでに十分に表れています。劇的なオペラの中にありながら、まるで一篇の抒情詩のような静かな美しさを持つ名曲です。

真珠採り より「ナディールのロマンス」



あれ、この曲はアルフレッド・ハウゼ楽団の「真珠採りのタンゴ」ではないの、と思われる方も多いでしょう。じつはビゼー作曲のこの曲をコンチネンタル・タンゴに編曲したものが「真珠採りのタンゴ」です。

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