作曲者:ジャン・シベリウス(Jean Sibelius, 1865–1957)
作曲年:1899年(1900年改訂)
交響詩としての初演:1900年7月2日、ヘルシンキ
ジャン・シベリウスの代表作「フィンランディア」は、フィンランドの民族的・愛国的な精神を象徴する作品として広く知られている交響詩です。原曲は1899年、フィンランドの歴史を題材とした舞台作品のための付随音楽として作曲され、その終曲「フィンランドは目覚める」をもとに、1900年に独立した交響詩へと改訂されました。
当時のフィンランドはロシア帝国の支配下にあり、ロシアによる政治的な圧力が強まっていました。「フィンランディア」は、こうした時代の中でフィンランド人の民族意識を鼓舞する音楽として受け止められました。初演時には政治的な事情から「フィンランディア」という題名を避け、「スオミ(Suomi=フィンランド)」などの名称が使われたこともあります。
曲は、冒頭の重々しく力強い音楽から始まり、やがて激しい闘争を思わせる部分へと展開します。そして中間部では、穏やかで荘厳な旋律「フィンランディア賛歌」が現れます。この旋律は後に合唱曲としても親しまれ、現在ではフィンランドを象徴する旋律の一つとなっています。
「フィンランディア」は、単なる管弦楽作品にとどまらず、フィンランドの自由と民族的自覚を象徴する音楽として歴史に刻まれた、シベリウスを代表する名曲です。
フィンランディア
ここからは余談です。
関西フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者「藤岡 幸夫」をご存知でしょうか、BSジャパンのエンター・ザ・ミュージックのナビゲーターも努めています。(私の必ず見る番組のひとつとなっています)彼はシベリウスをはじめとする北欧の音楽を得意とする指揮者です。
それは藤岡の先生であった指揮者の「渡邉 暁雄」(わたなべ あけお、1919~ 1990)の影響によるものです。彼の父は日本人のキリスト教の牧師で母はフィンランド人の声楽家でした。
その影響もありバイオリニストとなり、戦後は指揮者に転向。1945年に東京都フィルハーモニー管弦楽団専属指揮者、1949年より東京芸大助教授に就任しています。
左から渡邉暁雄、1人おいて岩城宏之、山本直純(1953年頃)
(Wikipedia:渡邉暁雄 より引用)
門下生には岩城宏之、山本直純、小林研一郎などの実力者揃いですが、藤岡幸夫が最後の愛弟子だったようです。


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