エル・チョクロ(El Choclo)

セレナーデ・タンゴなど

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作曲者:アンヘル・ビジョルド(1861–1919)
発表・初演年:1903年
楽譜出版:1905年
ジャンル:アルゼンチン・タンゴ

「エル・チョクロ(El Choclo)」は、アルゼンチンの作曲家・音楽家アンヘル・ビジョルド(Ángel Villoldo)が手がけた代表的なタンゴです。1903年に初演され、1905年に楽譜が出版されました。タンゴの黎明期である「古い時代(Guardia Vieja)」を代表する作品の一つで、現在でも世界中で演奏される名曲です。

初演は1903年11月3日、ブエノスアイレスのレストラン「エル・アメリカーノ」で、ホセ・ルイス・ロンカージョの楽団によって行われたとされています。

当時、タンゴはまだ上流階級の店ではふさわしくない音楽と考えられることがあり、ロンカージョはこの曲を「ダンサ・クリオージャ(クリオージョ舞曲)」という名前で紹介しました。その後、聴衆から大きな支持を受け、タンゴとして広く知られるようになりました。

曲名の「El Choclo」は、南米で「トウモロコシの穂」を意味する言葉です。ただし、この題名の由来については複数の説があり、人物のあだ名に由来するという説なども伝えられています。そのため、題名の意味には現在もさまざまな解釈があります。

「エル・チョクロ」は、その後さまざまな歌詞が付けられました。特に1940年代にはエンリケ・サントス・ディセポロによる新しい歌詞が加えられ、現在よく知られている歌唱版へと発展しました。

また、英語版「Kiss of Fire」も作られ、ルイ・アームストロングをはじめとする海外の音楽家にも取り上げられました。こうして「エル・チョクロ」は、アルゼンチン・タンゴを象徴する作品として世界的な知名度を得ることになります。

エル・チョクロ


作曲者のアンヘル・ビジョルドは、タンゴ草創期を支えた重要な音楽家で、「エル・チョクロ」のほかにも「エル・ポルテニート」「エル・エスキナソ」など、多くの作品を残しました。「エル・チョクロ」は、そんなビジョルドの名を後世に伝える代表作であり、アルゼンチン・タンゴの歴史を語るうえでも欠かせない一曲です。

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