この歌は18世紀前半のスコットランド民謡とされており、その内容については諸説あります。スコットランド最大の湖であるローモンド湖(長さ39キロ、幅は8キロ)を歌ったもので、2番の歌詞にあるベン・ローモンドはその東岸にある973mの山です。湖畔一帯は自然が豊かで美しく、人気のある観光地となっています。
1973年(昭和48年)に発売された「ペドロ&カプリシャス」の「五番街のマリーへ」という歌をご存じでしょうか、大変にヒットした歌です。(作詞:阿久悠 作曲:都倉俊一)
この歌のメロディーが、じつはこの「ロッホ・ローモンド」に偶然とは思えないほど似ています。日本でもよく聞く曲なので職業上、作曲者が知らなかったことはないでしょう。承知の上で使ったのか、もしくは作曲時に脳裏でこのメロディーが流れていたのかもしれません、あくまでも私の憶測です。
似ているからと言っても「五番街のマリーへ」が、素晴らしい歌であることには変わりありません。
ロッホ・ローモンド
ロッホ・ローモンド
スコットランド民謡
訳詞:門馬 直衛
1
ここちよき清らの岸
日かげ映ゆるロッホ・ローモンド
君と共にさまよいたる
懐かし懐かし ロッホ・ローモンド
※
君は登れ われは下らん
行くてはスコットランドなれど
君と共にまた語らじ
懐かし懐かし ロッホ・ローモンド ※
2
君と別れし谷間の
坂もけわし ベン・ローモンド
入日うけ 峰は紅(あか)く
日かげ たそがれ告げぬ
※ 繰り返し
3
小鳥鳴き 野ばら開き
日かげに水ねむるも
いたむ胸には春帰らじ
悲しみ はや消ゆるも
※ 繰り返し
他にも「緒園 凉子」などの訳詞もあります。
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