作曲者:ヨシフ・イヴァノヴィチ(1845年–1902年)
曲名:ドナウ川のさざなみ(Waves of the Danube)
発表年:1880年
ジャンル:ワルツ

「ドナウ川のさざなみ(Waves of the Danube)」は、ルーマニアの作曲家・指揮者「ヨシフ・イヴァノヴィチ」が作曲した美しいワルツです。1880年に発表・出版され、ルーマニアを代表する作品の一つとして、現在まで世界中で親しまれています。

曲名のとおり、ヨーロッパを東西に流れる雄大なドナウ川をイメージした作品で、ゆったりと流れるような旋律と優雅なワルツのリズムが印象的です。ロマンティックで親しみやすいメロディーは、川面に揺れる波のような穏やかさを感じさせます。

この曲は1880年にブカレストで出版された後、さまざまな編曲によって広まりました。特に1889年のパリ万国博覧会では、フランスの作曲家エミール・ワルトトイフェルによる管弦楽編曲が演奏され、大きな評判を呼びました。イヴァノヴィチ自身もこの作品によって国際的に知られるようになりました。

「美しく青きドナウ」で知られるヨハン・シュトラウス2世の作品と同じくドナウ川を題材にしていますが、「ドナウ川のさざなみ」はルーマニアの作曲家によるワルツという点に特徴があります。優雅で流麗な旋律は、クラシック音楽だけでなく、ピアノやアコーディオンなどさまざまな楽器でも演奏され、長い年月を経ても色あせない魅力を持っています。

ドナウ川のさざなみ


「美しく青きドナウ」と「ドナウ川のさざなみ」の違い

「美しく青きドナウ」と「ドナウ川のさざなみ」は、どちらもヨーロッパを流れるドナウ川を題材にした名曲です。しかし、作曲された時代や作曲者、音楽的な印象には違いがあります。

「美しく青きドナウ」は、オーストリアの作曲家「ヨハン・シュトラウス2世(1825~1899)」によって作曲され、1867年に初演され、ウィンナ・ワルツを代表する作品として世界的に知られています。優雅で華やかな旋律と軽やかなワルツのリズムが特徴で、現在でもウィーンを象徴する音楽の一つとして親しまれています。

「ドナウ川のさざなみ」は、ルーマニアの作曲家・指揮者「ヨシフ・イヴァノヴィチ(1845~1902)」によるワルツで、1880年に発表・出版されました。こちらは、タイトルが示すように、ドナウ川の水面に揺れる「さざなみ」を思わせる、穏やかで流麗な旋律が魅力です。

同じドナウ川を題材にしながらも、「美しく青きドナウ」は華やかな川の大きな流れを表現し、対して「ドナウ川のさざなみ」は水面に揺れる細やかな波を思わせるような曲で、それぞれ異なる魅力を持っています。聴き比べてみると、同じドナウ川を題材にした二つのワルツの個性の違いを楽しむことができます。

QooQ