発表・出版:1885年
作曲:リヒャルト・アイレンベルク
原題:Die Mühle im Schwarzwald
作品番号:Op.52
「森の水車」は、ドイツの作曲家リヒャルト・アイレンベルク(1848~1927)が作曲した器楽曲で、原題は「Die Mühle im Schwarzwald(シュヴァルツヴァルトの水車)」。作品52として知られる、明るく親しみやすいサロン音楽です。初版は1885年にハンブルクのアウグスト・クランツ社から出版されました。
題名にある「シュヴァルツヴァルト」は、ドイツ南西部に広がる森林地帯で、日本語では「黒い森」と呼ばれます。作品では、深い森の中にある水車小屋と、そこで水の力によって回り続ける水車の様子が音楽的に描かれていると考えられます。
軽快なリズムと繰り返される音型は、水車が「コトコト」と規則正しく回るような動きを思わせます。旋律には牧歌的な明るさがあり、森の静かな風景の中に、水車の回転音が響き続ける情景が目に浮かぶようです。原曲はピアノ独奏曲として出版され、後に管弦楽でも親しまれるようになりました。
森の水車
Die Mühle im Schwarzwald, Op.52 (Richard Eilenberg)
アイレンベルクは舞曲や行進曲などを数多く手がけた作曲家で、この「森の水車」はその代表作の一つです。日本でも早くから親しまれ、現在でもピアノ曲や管弦楽曲として演奏されています。
なお、日本で知られている童謡・歌謡曲の「森の水車」は、米山正夫作曲・清水みのる作詞による別の作品ですが、アイレンベルクの「森の水車」の旋律が一部に取り入れられています。

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