序曲 「美しいメルジーネの物語」 メンデルスゾーン

ピアノ演奏 管弦楽曲・協奏曲・弦楽曲

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作曲:フェリックス・メンデルスゾーン( 1809 - 1847)
作曲年:1833年(1835年改訂)
作品32

「美しいメルジーネの物語」は、ドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンが作曲した演奏会用序曲です。ドイツ語では「Die schöne Melusine」と呼ばれ、フランスに伝わる水の妖精メルジーネの伝説を題材としています。

メルジーネは、上半身が人間の女性、下半身が魚や蛇の姿になるとされる伝説上の女性です。メンデルスゾーンは1833年にベルリンでコンラディン・クロイツァーの歌劇「メルジーナ」を観たことをきっかけに、この題材に興味を持ち、序曲を書きました。

作品の冒頭では、弦楽器による細やかに揺れ動く音型が現れ、まるで水の流れや水中を漂う妖精を思わせる幻想的な雰囲気をつくり出します。その後、木管楽器や弦楽器が美しい旋律を奏で、夢のような世界が広がっていきます。

物語をそのまま音楽で描写するというよりも、水の妖精を連想させる流動的な響きと、ロマン派らしい幻想性によって「メルジーネ」の世界を表現した作品といえるでしょう。

初演は1834年4月7日、ロンドンで行われ、その後改訂されました。メンデルスゾーンの管弦楽作品の中でも、透明感のある響きと幻想的な美しさが特に印象的な一曲です。

序曲 「美しいメルジーネの物語」

メンデルスゾーン

水の精メルジーネと若い領主は恋をして、メルジーネは入浴や出産の際には自分の部屋には決して入らないことを条件にして結婚します。やがて二人の間には子供も生まれ、幸せに暮らしていました。しかし妻との約束が気になった夫は、ある日とうとう約束を破って入浴中の妻の姿を見てしまうのです。

約束を破られ下半身が蛇の姿を見られた妻は、小さな子供を残して姿を消してしまう、といった日本の「鶴の恩返し」と同じような話となっています。

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