この「美しいメルジーネの物語」とは中世フランスのメリュジーヌ伝説に始まり、様々な話となってフランス以外にも伝えられているうちのひとつです。ドイツに伝わるメルジーネの伝説をもとにしたクロイツァーの歌劇(1833年)を観たメンデルスゾーンが、演奏会用の序曲を書いてみようと思いついて作曲したのがこの曲です。
水の精メルジーネと若い領主は恋をして、メルジーネは入浴や出産の際には自分の部屋には決して入らないことを条件にして結婚します。やがて二人の間には子供も生まれ、幸せに暮らしていました。しかし妻との約束が気になった夫は、ある日とうとう約束を破って入浴中の妻の姿を見てしまうのです。
序曲 「美しいメルジーネの物語」
メンデルスゾーン
約束を破られ下半身が蛇の姿を見られた妻は、小さな子供を残して姿を消してしまう、といった日本の「鶴の恩返し」と同じような話となっています。
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