作詞:ジャンバッティスタ・デ・クルティス(Giambattista De Curtis)
作曲:エルネスト・デ・クルティス(Ernesto De Curtis)
作曲年:1902年(1894年に原型が成立したという説もあります)
「帰れソレントへ」は、イタリア南部の美しい港町ソレントを舞台とする、代表的なナポリ民謡(カンツォーネ・ナポレターナ)です。作曲はエルネスト・デ・クルティス、作詞はその兄ジャンバッティスタ・デ・クルティスによるものです。
この曲ができたのは1902年とされていました、しかし現在の研究ではこの曲が1902年に初めて作られたのではなく、1894年にすでに原型が存在していた可能性が指摘されています。
事の経緯は1902年にイタリアの首相「ジュゼッペ・ザナルデッリ」がソレントを訪れた際に、当時のソレント市長グリエルモ・トラムンターノと親交のあったデ・クルティス兄弟によって、首相の訪問に合わせて曲が改作され、披露されたとするものです。
その後、世界各国で歌われるようになり、特にテノール歌手の重要なレパートリーとして親しまれてきました。
歌詞は、ソレントの美しい海や自然をたたえながら、「もう一度ソレントへ帰ってきてほしい」と呼びかける内容です。美しい風景への愛情と、愛する人を失いたくないという切ない思いが重なり、情熱的で伸びやかな旋律によって表現されています。
帰れソレントへ
帰れソレントへ
作詞:ジャンバッティスタ・デ・クルティス
作曲:エルネスト・デ・クルティス
訳詞:徳永 政太郎
1
うるわしの海は うつつにも夢む
君の声のごと わが胸をうつ
オレンジの園は ほのかにも薫り
恋に嘆く娘の 胸にぞしむよ
あわれ君は行き われはただ一人
なつかしの地にぞ 君を待つのみ
帰れよ われを捨つるな
帰れソレントへ 帰れよ
2
ソレントの海は たぐいなき海よ
貴き宝を 底にうずむや
惑わしのシレンは 君の手をとりて
いと甘き声に 君を誘うよ
あわれ君は行き われはただ一人
なつかしの地にぞ 君を待つのみ
帰れよ われを捨つるな
帰れソレントへ 帰れよ
日本語訳詞は他にも「芙龍明子」訳詞などいくつかあります。

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