作曲者:フェリックス・メンデルスゾーン(1809–1847)
作曲年:1833年(初稿完成)/1834~1837年に改訂
メンデルスゾーンの《交響曲 第4番 イ長調「イタリア」作品90》は、イタリア旅行から得た明るく開放的な印象を音楽に描いた作品です。1830年から1831年にかけてイタリアを訪れたメンデルスゾーンは、ローマやナポリなどの風景、人々の活気、南国らしい陽光に強い刺激を受け、この体験をもとに作曲を進めました。
1833年に初稿を完成させ、同年5月13日にロンドンで初演されました。その後、メンデルスゾーンは作品に改訂を加えましたが、最終的には生前に決定稿を出版することはありませんでした。現在一般に演奏される形は、作曲者の改訂をもとにしたものです。
第1楽章は、明るく軽快な音楽で始まり、イタリアの陽気な雰囲気を思わせます。第2楽章では落ち着いた祈りのような旋律が現れ、第3楽章は優雅な舞曲風の音楽となります。そして第4楽章「サルタレッロ」は、イタリアの活発な舞曲を題材にした非常に躍動的なフィナーレです。
メンデルスゾーン:交響曲 第4番「イタリア」
ここでは「Friedrich Hermann (1828-1907)」編曲によるピアノ演奏です。
「イタリア」という愛称が示す通り、全体を通して明るさ、軽やかさ、躍動感に満ちています。メンデルスゾーンの優れた管弦楽法と、旅先で得た鮮やかな印象が結びついた、19世紀ロマン派を代表する交響曲の一つです。
画家としてのメンデルスゾーン
またメンデルスゾーンは音楽だけでなく絵の才能もあり、旅行先で描いた水彩画など多数が存在します。どれも風景の中にも彼の感性が感じられるようなすばらしい作品です。

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