エレジー(悲歌):ジュール・マスネ

外国民謡・讃美歌・歌曲

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作曲:ジュール・エミール・フレデリック・マスネ(1842–1912)
作詞:ルイ・ガレ(1835–1898)
日本語訳詞:野上 彰
作曲年:1869年頃(出版:1875年)

「エレジー(悲歌)」は、フランスの作曲家ジュール・マスネが作曲した歌曲で、ルイ・ガレの詩に曲を付けた作品です。作曲は1869年頃とされ、1875年に出版されました。日本では野上彰の訳詞によって「悲歌(エレジー)」としても親しまれています。

曲は「悲しく、そして非常にゆっくりと(Triste et très lent)」という指示で始まり、静かで深い哀しみをたたえた旋律が歌われます。歌詞では、かつての美しい春や緑の季節を振り返りながら、愛する人を失った悲しみが描かれています。春が再び訪れても、失われた幸福はもう戻らない――という喪失感が作品全体を包んでいます。

マスネは、甘美で繊細な旋律を生かした歌曲を数多く残しており、この「エレジー」もその代表的な一曲です。単なる悲嘆ではなく、過ぎ去った幸福を静かに振り返るような、抑制された哀しみが大きな魅力となっています。旋律はゆったりと流れながら次第に感情を高め、最後には深い余韻を残して終わります。

なお、この旋律は後にマスネの劇音楽などにも転用されており、彼が同じ旋律を異なる作品の中で発展させていったことを示す例でもあります。

エレジー(悲 歌)


作曲:ジュール・マスネ 

悲 歌 (エレジー) 
作詞:ルイ・ガレ       訳詞:野上 彰
作曲:ジュール・マスネ

おお 過ぎし春よ
何処(いずこ)に良き日は去りし

遥(はる)けき野辺にさえずる
妙(たえ)なる声も 嘆(なげ)かいひそむ

おお 君のささやきさえ
ああ 永久(とわ)に消えにし春

うららなる日も あせしか
汝(な)が身とともに

おもいは遠き春よ
帰らぬ あこがれ

(他にも複数人の訳詞があります)

 

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