スペイン舞曲集 第5番「アンダルーサ」

管弦楽曲・協奏曲・弦楽曲

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作曲者:エンリケ・グラナドス(1867–1916)
作曲年:1890年頃

《スペイン舞曲集》第5番「アンダルーサ」は、スペインの作曲家エンリケ・グラナドスが作曲したピアノ曲です。1890年頃に書かれたとされる《12のスペイン舞曲 Op.37》の中の1曲で、全12曲の中でも特に有名な作品として知られています。

「アンダルーサ」は「アンダルシアの」という意味で、スペイン南部アンダルシア地方を思わせる情緒を持った作品です。旋律には哀愁と情熱が同居し、穏やかな歌心の中に、フラメンコを思わせるスペイン的な雰囲気が感じられます。

曲は単なる舞曲というよりも、どこか物悲しい歌を聴いているような趣があり、繊細で美しい旋律が印象的です。特に左手の伴奏には、ギターの弦をつま弾くような音型が現れ、スペインの民族的な響きを効果的に表現しています。

なお、「アンダルーサ」という題名は現在広く定着していますが、出版時からこの名称だったわけではなく、後世に付けられた題名とされています。原題に関連して「プレイェラ(Playera)」と呼ばれることもあります。

グラナドスは、スペインの民族的な音楽や舞曲の特徴をクラシック音楽の語法に取り入れ、多彩な作品を残しました。この「アンダルーサ」は、その代表的な作品の一つであり、ピアノ曲としてだけでなく、ヴァイオリン、ギター、チェロなどさまざまな楽器にも編曲され、現在まで親しまれています。

スペイン舞曲集 第5番「アンダルーサ」



美しく哀愁を帯びた旋律と、スペインらしい情熱を併せ持つ「アンダルーサ」は、グラナドスの音楽の魅力を身近に感じることのできる名曲です。

エンリケ・グラナドス(1867~1916)
スペインのレリダ生まれ。主にバルセロナを中心に、 ピアニスト、作曲家、教育者として活躍しました。しかし第一次世界大戦中の1916年、米国からの帰国のために妻と乗っていた客船がドイツ潜水艦の魚雷攻撃を受けて大破、二人ともその犠牲となっています。この時は自作オペラのアメリカ公演(メトロポリタン歌劇場)のために夫婦で渡米していました。

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