ヨハン・シュトラウス2世(1825~1899)の「宝のワルツ」作品418(Schatz-Walzer)は、1885年に作曲された華やかなウィンナ・ワルツです。オペレッタ『ジプシー男爵』から旋律を取り入れて構成された作品で、原題の Schatz はドイツ語で「宝」を意味します。
『ジプシー男爵』は1885年10月24日にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で初演されました。「宝のワルツ」は、そのオペレッタの中で歌われるさまざまな旋律を素材として、シュトラウスが独立したワルツにまとめたものです。特に、物語の中で宝が発見された場面に登場する、きらびやかな3拍子の旋律が曲名の由来となっています。
曲は序奏に続いて複数のワルツが展開し、明るく華麗な旋律が次々と現れます。ウィーン風の優雅なワルツに加えて、当時のハンガリー的な音楽の雰囲気も感じられ、『ジプシー男爵』の持つオーストリアとハンガリーの色彩を映し出しています。
「宝のワルツ」(Schatz-Walzer)Op.418
初演は1885年11月22日のシュトラウス楽団の演奏会で行われ、シュトラウス自身が指揮を務め、大きな喝采を受けました。なお、楽譜の初出版は1886年とされています。

0 件のコメント:
コメントを投稿