作曲者:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(帰属)
作曲年:1730~1734年頃
「シチリアーノ」は、一般にヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品として知られる美しい小品です。正式には、バッハの《フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV 1031》の第2楽章「シチリアーノ」です。ト短調で書かれ、ゆったりとした舞曲風のリズムと、哀愁を帯びた流麗な旋律が大きな魅力となっています。
「シチリアーノ」は、イタリアのシチリア島に由来する舞曲で、穏やかな揺れを感じさせるリズムが特徴です。この楽章では、その優雅で物悲しい性格が印象的に表現されており、フルートの代表的な名曲として親しまれてきました。
シチリアーノ(バッハ)
ただし、この作品の作曲者については現在も議論があります。かつてはJ.S.バッハの真作とされていましたが、息子の「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(C.P.E.バッハ)」の作品ではないかという説もあり、近年の研究でも帰属問題が取り上げられています。
作曲者をめぐる謎を残しながらも、「シチリアーノ」はその美しい旋律によって、現在まで多くの人々に愛され続けている名曲です。

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