交響曲 第9番「ザ・グレート」 (シューベルト)

ピアノ演奏 管弦楽曲・協奏曲・弦楽曲

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作曲者:フランツ・シューベルト(1797–1828)
作曲年:1825年~1826年頃
初演:1839年

フランツ・シューベルトが1825年から1826年頃に作曲した、最後の完成された交響曲です。シューベルトの死後、長く演奏される機会に恵まれませんでしたが、1839年にロベルト・シューマンがシューベルトの遺稿の中からこの作品を発見し、フェリックス・メンデルスゾーンの指揮によってライプツィヒで初演されました。

「ザ・グレート(The Great)」という愛称は、同じハ長調の第6番交響曲と区別するために「大ハ長調」と呼ばれたことに由来します。壮大な規模を持つ作品で、演奏時間も約50分以上に及びます。

曲は4楽章から構成され、冒頭からホルンによる印象的な旋律が静かに奏でられます。第2楽章では美しく穏やかな旋律が歌われ、第3楽章のスケルツォでは力強いリズムが展開します。そして終楽章では、躍動感あふれる音楽が長大に展開され、全曲を華やかに締めくくります。

シューベルト特有の美しい旋律と、繰り返しながら少しずつ音楽を発展させていく手法が随所に見られます。歌曲の作曲家として知られるシューベルトですが、この「ザ・グレート」では、歌曲とは異なる壮大な交響的世界を築いています。

交響曲 第9番「ザ・グレート」



シューベルトが1828年に31歳という若さで亡くなったことを考えると、この作品は彼が晩年に到達した豊かな創作力を示す重要な作品といえるでしょう。後のロマン派の作曲家たちにも大きな影響を与え、特にシューマンやブラームスらは、この作品に見られる雄大な構成と豊かな旋律から強い刺激を受けました。

第9番とも8番とも称される理由は?
シューベルトの交響曲は、古くより番号が様々に呼ばれ、この「ザ・グレート」は20世紀初頭までは「未完のものを除いて7番目」なので第7番と呼ばれることが多かった。

しかし1951年にオットー・エーリヒ・ドイチュがシューベルトの作品目録を作成してドイチュ番号を付番して以降は、未完ながら演奏される2曲(D729のホ長調、D759のロ短調「未完成交響曲」)を含めて第9番と呼ばれるようになったのです。

しかしドイチュ死後の1978年にドイチュ番号の改定が行われ、自筆譜のままで演奏できるという意味で完成されていると認められる交響曲の8番目のものであることから第8番とし、近年では多くの楽譜出版社がこれに従い第8番とすることが多くなってきています。

しかしその場合でも混乱を招かないように、第8番(第9番)と併記することも多く、世界的には現在も第9番としている例も多くあります。

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