作曲者: ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
作曲年: 1788年
モーツァルトの《交響曲 第40番 ト短調 K.550》は、1788年に作曲された代表的な交響曲の一つです。モーツァルトが35歳の生涯を閉じる3年前に書かれた作品で、同年に作曲された第39番、第41番「ジュピター」とともに、最後の3大交響曲として知られています。
第1楽章は、モルト・アレグロ(非常に速く)のテンポで始まります。冒頭からヴァイオリンが奏でる有名な主題は、短調特有の緊張感と不安を感じさせ、曲全体に落ち着かない雰囲気を与えています。
この楽章では、激しく動く旋律と、比較的穏やかな旋律が対比されながら音楽が展開していきます。特に、短い動機(音楽を形づくる小さな旋律の単位)が次々と受け渡され、緊張感を高めていくところに、モーツァルトの巧みな作曲技法が表れています。
形式はソナタ形式で、主題を提示したあと、さまざまな調や形で展開し、最後に主題が再び現れて全体をまとめます。整然とした構成の中に、激しい感情の動きが込められていることが、この楽章の大きな魅力です。
モーツァルト 交響曲 第40番 第1楽章
モーツァルトの作品としては珍しく短調で書かれた交響曲であり、明るく優雅な作品とは異なる、深い緊張感と哀愁が印象に残ります。
またフランスの人気歌手、シルビー・バルタンが歌った「哀しみのシンフォニー」はこの曲をアレンジしたものです。

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